2013/09/06

ゲーミフィケーションを取り入れる(その1.5)

後藤です。

以前私もゲーミフィケーションについて色々と本を読んで学んだので、(山田さんが前に書いたきり2回目を更新されていないのをいいことに)自分用メモを見て思い出しがてら、ビジネスに取り入れられるゲーミフィケーションの要素について簡単にまとめてみようと思います。

前の記事:ビジネスにゲーミフィケーションを取り入れる(その1)


■ ソーシャル

自分だけでなく他のユーザとの交流があること。他のユーザと競争や協力をさせることなどで、サービスから抜け出しにくくなる。

実際に自分がとあるソーシャルゲームにものすごくハマってしまっているのですが、前よりもどっぷりハマってしまった原因は、カードのトレードをするために仲間になった人たちがものすごくヘビーユーザー(いわゆる廃課金)で色々とプレゼントしてくれたりと良くしてもらえるので、お返ししたいなと思ったり、その人たちが持っているレア度の高いカードが羨ましくなったりしたせいだな、と思います。ソーシャルでなければきっとこんなに貢ぎませんでした。
色んなソーシャルゲームに手をつけましたが、どのゲームも挨拶のような機能があり(1日1回目はポイントがもらえたりする)、メッセージが送るとさらにポイントがもらえます。それだけだとあんまり毎日やったりしないのですが、ヘビーユーザの方はゲーム内容やキャラクターについてなどの返事したくなるメッセージを送ってくれることが多く、お返しのメッセージをすると更に返事がきたりして…。段々仲間の人と仲良くなっていったりすると、あいさつを見るために頻繁にログインしてしまうようになりました。


ゲーム以外でソーシャル的な要素をもつとして紹介されていたのが、ハーレーです。私はバイクなどは詳しくないのですが、ハーレーは自分でカスタマイズできる要素が多く(カスタマイズもゲーミフィケーション的要素の一つです)、そんなハーレーのユーザ同士で互いの自慢の機体を見せ合ったりするような場が公式で用意されているそうです。同じもののファン同士での交流は、やっぱり楽しいものですよね。


■ カスタマイズ

ハーレーのところで少し出しましたが、これもゲーミフィケーションの要素のひとつです。サービスやコンテンツについて、何かそのユーザだけのオリジナルのカスタマイズができる要素があると、ユーザはそのサービスについて愛着を持ちやすいんだそうです。

ソーシャルゲームでいうと、自分のカードのデッキなどがそれにあたるんでしょうか。デッキは好きなキャラで揃えたいものですが、カードは良いものは無課金のままではほとんど巡り会えず、有料のガチャを引いて自引きするか、そのガチャで出た自分は要らない(けど他のユーザにとっては価値のある)カードを他のユーザとトレードして揃えていくほかありません。
あとSNSに必ずといっていいほど用意されているアバターは、まさにカスタマイズ要素ですね。私はアバターはけっこうどうでもいい派ですが、そんなにお金はかけないとはいえ 自分の好む感じのものにしておきたいものです。初期アバターだとトレードのときに信用を得がたい風潮があるのもあるんですが。モバゲーにもGREEにもアバターのコンテストとかがあって、毎回テーマに沿ってアバターを変えたりして入賞を競うアバター廃人の人もたくさんいるみたいです。

また、有名どころだと、iGoogle(まだ存在するんでしたっけ)とかMyYahooとかも、そういったカスタマイズ要素を用いることで、自分のサービスをデフォルトで使ってもらおうとしているのではないでしょうか。


■ カムバック

特定の時間が経ったらまた戻ってきてサービスを利用してもらうための仕組みです。

これまたソーシャルゲームでいうと、たいていどのゲームも1日1回ログインボーナスのようなものがあって、ログインするだけで何かプレゼントがもらえたりします。また、「最近プレイしていない人をログインさせたらプレゼント」とか逆に「久しぶりにログインしたらプレゼント」みたいな褒賞の仕組みがあるものもあります。 もう興味がなくなったゲームをまたプレイしないかという連絡がくるのはうっとうしかったりもしますが、プレゼントがあるなら久しぶりにプレイしてみるかと思うこともきっとあるでしょう。

私が行っている美容院は、トリートメントをして 45日以内にまたしに来ると50%OFF、60日以内に来ると40%OFFになります。50%OFFはかなり大きいですし、また定期的に利用しようと思ってしまいます。


■ レベルアップ・ランクアップ

自分の現在の状況が数値等で記録されそれが可視化されていて、目標設定ができたりすると続けやすいものだそうです。レベル・ランクが上がるごとに報酬があるとより効果的で、普通では続けにくいものに対して利用します。記録するだけダイエットみたいなものもありますよね(私はやせませんでしたが)。

レベルアップというと、ほとんどの一般的なゲームはそういうシステムがあります。経験値がたまって、レベルが上がって、強くなってさらに上を目指していったり。オンラインだと、ランキングがあってレベル上位者がみんなに見えるようになっており、ちょっと優越感を感じられたりなど。

これもブログのどこかで誰かが書いていたかもしれませんが、私たちケイフィールドの社員達が皆ハマっている油そばのお店の、スタンプカードがこの要素を用いています。最初に油人というランクのスタンプカードから始まり、スタンプがたまるたびに玄人→将軍→極とランクが上がっていき、ランクアップするごとにもらえる特典も豪華になっていきます。社長や今井さんは将軍になっていましたが、油そばがおいしいからというよりそのランクアップが目当てで通っている節があり(もちろんおいしかったり他にも魅力を感じるからそこまで通いつめるんだと思いますが)、見事にゲーミフィケーションにはめられているようです。
他にも、読んだ本ではディズニーランドのキャスト(スタッフ)に対してこの要素が使われていることが書かれていました。キャストが良い仕事をしていたところを上司に見てもらえると、ファイブスターカードというものがもらえます。これを集めると何か記念品がもらえたり、これの所持者しか参加できないパーティに参加できたりするそうです。ディズニーランドで働くようなディズニーファンからすると、すごくたまらないものなんでしょう。


■ オンボーディング

初めてサービスを利用する人をサービスに定着させるための仕組みのことです。よっぽど魅力があることがあらかじめ分かっていない限り、最初に使い方・進め方がわからないサービスは サービスの初心者にすぐ見捨てられてしまいます。

ソーシャルゲームだと、たいてい最初にチュートリアルがありゲームの基本的な利用法がナビゲーションされるようになっていて、最後までこなすとなにかレアカードなどがプレゼントされるようになっています。ソーシャルだけでなくて最近のゲームはほとんどが、進めていきながらプレイ方法を少しずつ学んでいける仕組みになっています。説明書はほとんどの人が読まず、説明書を読まないと進められないゲームは投げ出されがちです。

ゲーム以外の(WEBを含めた)アプリケーションなども、初めに利用する機能はガイドが表示されたりするものが多くなったように感じます。
本で読んだ中には、「多機能すぎて何をどうすればいいのか分からない」電子レンジなどの例もありました。食べ物を温めたいだけなのに、ボタンが同じようにいくつも並び文字がいっぱい書いてあってどう操作したらいいか分からない、など。オンボーディングができていない例です。
また、(入社一年目の私が言うのも何ですが)新入社員教育にもオンボーディングは重要だと聞きます。仕事/サービスに慣れさせ軌道に乗せるまでの手助けをする。 多すぎるとうっとうしがられるし、少なくても仕事/サービスへの意欲が薄れてしまう。ものを教える・伝える技術は永遠の課題で、一概にどれが良いと言えるものではないですが、その場その場で求められているものは何なのか 相手の行動を考え、空気を読んで必要な情報を差し出せる努力をしなければならない、のだと思います。


といった感じです。他にも色々まとめてあるのですが、すでに長くなっているのでこのあたりにしておきます。
後藤でした。

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